『ビジネス敬語』

こんにちは。
横浜金沢事業所の石川です。

さて今回も何を書こうか悩みに悩んだのですが、
いやしくも営業の端くれとして、
今回はビジネス敬語について書きます。

皆さんは自分で「私は敬語が出来ている!!」
と胸を張って言えますか。
1000名を対象にしたあるインターネットリサーチでは、
敬語の使い方が難しいと感じる人は全体の68％に及んだとのことです。

多分に漏れず私も「出来ている」とは言い難く、
敬語の難解さを痛感しているのですが、
間違った敬語は相手に悪い印象を与えこそすれ、
良い印象を与えることはなく、
営業職についてからは正しい言葉遣いを身に付けなければと思うようになりました。

それからは敬語やビジネスメールには気を使うようになり、
常にアンテナを張り、気になったらすぐ調べ、
間違いに気付いたら修正するよう心がけています。

その経験を少しでも活かせればと思い、
間違えやすい敬語をいくつか紹介しますので、
今後に役立てて頂ければ幸いです。

・「～のほう」
例:資料のほう、お持ちしました。
例:仕様のほうはお決まりでしょうか。

いわゆるコンビニ敬語やバイト敬語と呼ばれるものですね。
基本的に「～のほう」は方角を示すのに使われるのであって、
上記の例文には全く必要ありません。
その証拠に「～のほう」が無くても文章として成立します。

・「～になります」
例:会議室はあちらになります。
例:こちらが資料になります。

正しくは「です」や「でございます」が該当します。
「～になる」は状態の変化を表すものです。
例文の2つ目で言えば、白紙が資料に変わる訳ではありませんよね。
「さなぎが蝶になります」や「入社して10年になります」など
は変化を表すので問題ありません。

・「よろしかったでしょうか」

例:ご注文は以上でよろしかったでしょうか
例:納期は一週間後でよろしかったでしょうか。

こちらは過去形にする必要はなく、
素直に「よろしいでしょうか」で構いません。
私も昔はよく使っていまして、
特に例文の2つ目なんかは、一度納期の確認をしたが、
再度確認する時にどうしてもこの使い方がしっくり来てしまい、
抜け出すのに苦労した思い出があります（笑）

・「お名前を頂戴してもよろしいでしょうか」

お客様から電話があった際によく使う言葉ですね。
かくいう私もつい最近まで使っておりました。
ただよく考えれば分かる通り、名前は頂くものではありません。
砕けた言い方をすると「なまえちょうだい」っていわれたら「あげない」
ってなりますよね(笑)
ですのでこの場合「お名前を伺ってもよろしいでしょうか」が適当です。

・「本日は休みを頂いております。」

これもお客様から電話があった際、担当者が休みの時によく使う言葉です。
最初は何がいけないのか全然分からなかったのですが、
休みを頂くのはお客様からではなく、会社からです。
その為、「休みを頂いております」は自社への敬語表現となるため、
適さないとのことです。
言い方としては「本日休み(休暇)をとっております」が無難でしょうか。

以上、きりがない為この辺で終わりにします。
大変長くなり恐縮ですが、
皆様にとって何か気付きが得られたのであれば幸いです。

癖や習慣というのは怖い物で、頭で分かっていても、
ついつい間違った表現を使ってしまうことはしばしばあります。
偉そうなことを申した私も間違いだらけです。
ただ、しっかりと意識して時間をかけていけば、
間違いなく改善できますので、これからもトーコンの社員として、
一社会人として恥ずかしくないよう、正しい敬語を身に付けて参ります。


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