『アシダカグモとの戦い』
- 2016/12/29
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トコトコ(旧メルマガ)
皆様こんにちは。東扇島の菊田です。
今回のコラム、何を書こうか迷ったのですが、
アシダカグモと戦った話をしようと思います。
アシダカグモとの出会いは入社して間もないある夏の午後、
家に帰るとそいつは壁に張り付いていました。
当時、あんなでかい蜘蛛を見たことがない私はパニックになりました。
「なんだ!こいつは!?殺虫剤はないし、
掃除機で吸うには大きすぎる、毒とかあるのでは?」
・・・そんなことを考えながらも窓を開けてうまいこと外に追い出したのです。
あれから五年経ち、ふとあの蜘蛛はなんだったのだろうと考えていたら、
またそいつは現れたのです。
早朝、出勤前の時間に。
遅刻しては困るので、その日は見て見ぬふりをして、
蜘蛛を家に残したまま出勤したのです。
調べてみるとそいつの名前はアシダカグモ。
人家に棲みつき、ゴキブリを主食とし、夜行性で昼間は物陰に潜んでおり、
臆病な性格で人に気が付くと隠れてしまうという益虫。
福島以南から九州にかけて見られるということで、
宮城出身の私は「なるほど、見たことが無いわけだ」と妙に納得したものです。
ビールを飲みながらご機嫌で洗濯物を片付ける私の足元を歩き、
気が付くと壁に張りついているアシダカグモを見るたびに、
「益虫。あいつは益虫。」
念仏のように唱え、自分に言い聞かせていたのですが、
ある日帰宅すると自分の寝る布団の近くの壁を歩き回っているではありませんか!
寝ている自分の横を歩いている姿を想像したらものすごく怖くなり、
覚悟を決めて、捕獲する事にしました!
接近するとやはり大きい。脚を伸ばすと手の平程はあります。
動いていないタイミングを見計らい、ごみ箱を壁にあてがうと、
壁とごみ箱の隙間に厚紙を入れて蓋をして捕獲しました!
ごみ箱を外に置くと、中にはアシダカグモが。
翌日になったらどこかにいなくなってしまいました。
人に危害を加えない益虫だと頭でわかっていても、やはり怖いものは怖い。
ままならないものですね。
東扇島事業所 菊田