自社サービスの本質を掘り出せ!マーケティング戦略の実践 Vol.31 『イノベーション』
- 2020/08/19
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実践トコログ自社サービスの本質を掘り起こせ!マーケティング戦略の実践
こんにちは、小黒です。
皆さま、夏季休暇はいかがお過ごしでしたか?
私はコロナウイルスの影響もあり遠出をしなかったのと、
あまりの猛暑に家から出る気にもならず、
オンラインの配信ライブなどを見ていました。
見たい配信ライブなども最近は増えてきたので、色々と楽しんでいたりします。
さて、本日は、「イノベーション」についてのご紹介になります。
今年2月に配信したVol.27で「ピーター・ドラッガー」について紹介したのを皆さまは覚えていますか?
改めてご紹介をすると、ピーター・ドラッガーは、
「現代経営学」や「マネジメント」を発明した方と言われています。
そのドラッガーはあるメッセージを残しています。
「企業の目的として有効な定義はひとつしかない。すなわち、“顧客の創造”である」
つまり、自ら顧客・市場を作り出すという事が必要だとされています。
顧客満足という内容を以前ご紹介していきましたが、
あちらは現状の顧客に対しての内容になります。
市場を自ら作り出すには何が必要か。
それは【イノベーション】、
つまり革新を行っていかなければなりません。
そんなイノベーションには7つの機会があるとされています。
どんな機会で内容や具体例は何なのか?紹介していきたいと思います。
- 第1の機会:予期せぬ成功と失敗を利用する
- 予期せぬ成功:自己の市場において、想定もしていなかった成功
具体例:予想できなかった成功 - 予期せぬ失敗:自己の市場において、想定もしていなかった失敗
具体例:万全の態勢で挑んでの失敗
- 予期せぬ成功:自己の市場において、想定もしていなかった成功
- 第2の機会:ギャップを探す
- 業績ギャップ:市場動向から当然に期待できる業績と実際の違い
具体例:関連性のある業態が好成績なのに・・・ - 認識ギャップ:企業内部や産業内部の人々が事実に対して持つ誤った認識
具体例:認識の違いから誤ったところへ投資してしまうなど - 価値観ギャップ:製品やサービスに対する企業と消費者の価値観の違い
具体例:トーコンの想いと顧客の想いの違い - プロセスギャップ:企業が行う一連の業務プロセスの中に顧客が感じる業務プロセス上の不満
具体例:不安や不満が含まれる点
- 業績ギャップ:市場動向から当然に期待できる業績と実際の違い
- 第3の機会:ニーズを見つける
- プロセスニーズ:すでに存在しているプロセスにおいて弱みの不満を解消するニーズ
具体例:弱みや不足部分を補強するニーズ - 労働力ニーズ:企業や産業における、労働力不足や質の変化に対するニーズ
具体例:労働力ニーズに対する機械化など - 知識ニーズ:研究開発を行い、新しい知識を得るためのニーズ
具体例:新たな素材の開発など
- プロセスニーズ:すでに存在しているプロセスにおいて弱みの不満を解消するニーズ
- 第4の機会:産業構造の変化を知る
産業の成長や衰退などさまざまな変化が存在し、これらは機会にも脅威にも成り得る。
具体例:高級車に特化、低価格車の大量生産など - 第5の機会:人口構造の変化に着目する
外部における環境変化のうち、人口や年齢構成、雇用や教育水準、
所得など人口構造の変化は明らかで、予測が最も容易である。
具体例:女性の社会進出など - 第6の機会:認識の変化をとらえる
価値観やライフスタイルが変化すれば、需要も変化する。
つまり、社会・経済から日常生活に至るまでの様々な変化は、イノベーションの機会となる。
具体例:健康になってきた⇒健康ノイローゼが出てきた - 第7の機会:新しい知識を活用する
研究開発などにより、従来存在しなかった知識が表れた場合、
これを用いることでイノベーションが実現出来る。
具体例:新しい知識を使ってディーゼルエンジンが開発された
上記の通り、社会全体の変革から最新技術など様々な機会が革新のチャンスとなり得ることがわかります。
例えば最新技術で今までにない物を作り出した代表例でいうと、
【携帯電話⇒スマートフォン】などが想像しやすいのではないでしょうか?
あれも変革したことで生まれた市場であり、そこから更に拡大もしていきましたね。
既存の顧客に対する満足も重要ですが、
新たな市場を作り出していくことも企業の目的の一つとなりますので、
マーケティングを考える際には避けて通れない命題となります。
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