自社サービスの本質を掘り出せ! マーケティング戦略の実践 Vol.27 『顧客志向の戦略構築』
- 2020/02/05
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実践トコログ自社サービスの本質を掘り起こせ!マーケティング戦略の実践
こんにちは。今年は初めての担当となる小黒です。
ここ数年、年始は怪我や風邪を引いたりしていたので、
今年はかなり気を付けていたところ、
特に何事もなく1月が過ぎ去ったので安心しているところです。
とはいえ、用心し過ぎて悪いことはないかと思いますので、
2月以降も気を引き締めて行きます。
さて、今回は「顧客志向の戦略構築」というテーマについて紹介いたします。
「ドラッガー」という人物を皆さんご存知ですか?
フルネームは「ピーター・ドラッガー」という、
「現代経営学」や「マネジメント」の発明者と呼ばれている方です。
日本では「もしドラ」という略称の、ドラッガーの考えを基にした小説が売られ、
アニメ・映画なども作られてブームになったので、
名前を知っている方は多いのかなという印象があります。
(今回原稿を書くのに調べてみたら、
巻き起こったブームは約10年も前のようでした。
その頃はまだ私、学生の頃で勉強していた記憶があります。
本当に月日が過ぎるのは早いですね。)
そのドラッガーは
「マーケティングとはSellingを不要にすることである」
「企業の目的として有効な定義は1つしかない すなわち”顧客の創造”である」
といった考えを残しています。
前者については「売れる仕組みづくり」を作ること、
後者は「現代の経営・イノベーションと企業家精神・経営者の条件」といった、
考えに通ずる話です。
ドラッガーはこのような考え方を20世紀の中頃には残していたそうです。
現代の経営において【マーケティング】は必要不可欠な考え方となっています。
ドラッガーの残した考えにもある通り、
マーケティングの必要性や意義というものは、
上記のような考えが現在も当てはまるように感じます。
そんな必要不可欠なマーケティングについて、
どのように戦略を構築し、戦っていくか。
考えを練る際には、「マーケティングミックス」という考え方が有効になります。
マーケティングミックスは4つの要素の頭文字を取り「4P」とも呼ばれるものです。
下記の4つが要素となります。
- 製品(Product)
”何を提供するのか?”
(便益、機能、品質、デザイン、ブランド、パッケージ、アフターサービス)
- 価格(Price)
”顧客の納得する対価”はどのくらいか?
(価格政策、価格設定・変更、値引き、クレジット、リベート)
- 販売促進(Promotion)
”いかに売りやすくするのか?”
(広告宣伝、パブリシティ、展示会、キャンペーン、ノベリティ、口コミ)
- 流通・場所(Place)
”どのような店舗・ルートで売るのか?
(販売チャネル、仕入れ経路、支店、輸送、荷役、保管、物流拠点)
これら4つを有効に組み合わせ、
対象とする顧客ターゲットへといかにぶつけるかが大切になります。
これを今まで検討してきた自社の強みなどを活用して、
独自の土俵で戦っていくことが重要となります。
製品を売り込むためには自社の強みも必要ですが、
それに加えて周囲の環境に関しても分析していくと、
より効果的にマーケティング戦略を構築できるはずです。