自社サービスの本質を掘り出せ! マーケティング戦略の実践 Vol.24 『持続的に自社を成長させる』
- 2019/09/25
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実践トコログ自社サービスの本質を掘り起こせ!マーケティング戦略の実践
こんにちは。6月振りの小黒です。
少しずつ気候が秋めいてきましたね。
今回は前回のドメインとはまた別の話となります。
しかし今回はVol.24と初回から随分と回数を重ねましたが、
まだまだ語るべき内容は残っています。
マーケティングには終わりがないですね・・・、
といったところで本編です。笑
今回は「持続的に自社を成長させる」方法と考え方についてご説明いたします。
「持続的に自社を成長させる」
ワードだけを切り取ると会社の理想的姿であるように感じますが、
それを実行すると考えると、
いったい何をすればいいのだろう?と頭を抱えてしまいそうです。
自分を成長させることだけでも難しいのに、それが”会社”。
そして成長を“続ける”ということ。
どれだけの会社が出来ているのでしょうか。
方法論として学んだのは3つ
- 経営環境の変化に対応すべく複数の事業を展開する必要性を理解する
- 新たな事業を模索する際の望ましい方向性の掴み方を抑える
- 各事業に対し、どのように経営資源の分配をすれば効果的かを理解する
きっと他にも挙げられるかと思いますが、
大きく考えるとこれに近い内容でしょう。
毎日同じルーティンワークも重要ですが、
将来的なことを考えると会社の未来も考えなくてはいけません。
事業を新たに展開していくこと、資源をどこへ使っていくか(お金や人など)などなど。
・・・となるとやはり会社にとって成長というのは欠かせない、
解決すべき課題であると感じます。
このうち事業展開について検討する際には、
「アンゾフの成長ベクトル」という考え方が有効的です。
アンゾフの成長ベクトルの考えでは、
製品と市場の組み合わせにより4つのパターンがあると考えました。
- 現製品(現技術)を ⇒ 現市場へ
- 現製品を ⇒ 新市場へ
- 新製品を ⇒ 現市場へ
- 新製品を ⇒ 新市場へ
(文章で分かりにくいという方は検索すると分かりやすい図が出てきます!)
1.に関しては、①市場浸透アプローチと呼び、
「現製品による現市場への売上拡大(深耕化)」の検討になります
2.に関しては、②新市場開拓アプローチと呼び、
「現製品による新市場の開拓」の検討になります
3.に関しては、③新製品開発アプローチと呼び、
「新製品の現市場への売り込み」の検討になります
4.に関しては、④多角化アプローチと呼び、
「新製品による新市場開発」の検討になります
このうち検討すべき基本のベースとしては2.3がメインとなります。
4に関しても検討すべき考えではありますが、
リスクが非常に高い考え方です。
新たな事業に手を伸ばし、失敗した時には大きな痛手となってしまいます。
ですので、まずは自社が持つ製品をまだ必要と思っていない人たちへ、
そして新製品を必要と思ってもらえている人たちへ。
それぞれ持ち合わせる資源(製品・市場)を有効活用し、
アプローチするのがマーケティングの第一歩として良いと考えます。
ただし、このアプローチを行うことで注意すべきは、
「タイミング」と「今の事業が元気なうちに布石を打つ」ということです。
自分たちの資源を求めているタイミングも有れば、
求めていないタイミングもあり得ます、
その見極めが非常に重要となります。
そして「今の事業が元気なうちに布石を打つ」というのは、
事業が上手くいっている状況であるからこそ、
次の収益となりえるものを検討するということ。
そして元気なうちでないと、新たなアプローチをする資金や人も排出できません。
元気がなくなってからだと、動くこともできませんよね。
「元気なうちに、今後の事を検討する」
良い傾向の時に調子に乗らず、コツコツと積み上げていくのが、
会社にとっても人にとっても大事なことのように感じます。
一歩ずつ、少しでも良いので進んでいくことが、
大きな「成長」への近道となるのでしょうね。