自社サービスの本質を掘り出せ! マーケティング戦略の実践 Vol.22 『ドメイン』
- 2019/06/26
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実践トコログ自社サービスの本質を掘り起こせ!マーケティング戦略の実践
こんにちは。3月振りの小黒です。
前回まで2回にわたり、「VRIO分析」に関してご説明いたしましたが、
今回は「ドメイン」に関してご紹介いたします。
「ドメイン」と聞いたとき、
私は最初、メールアドレスのドメインの話かと思ったのですが、
私たちはマーケティングの活動を行っています。
ですので、今回の話は企業に関する「ドメイン」の話になります、
メールアドレスとはまた違う話です。
企業に関するドメイン、いわゆる「企業ドメイン」です。(そのままですが、、、笑)
企業ドメインとは、自社の事業分野や活動の範囲・領域を意味し、
また自社の進むべき事業分野も意味しています。
いわば企業活動の”土俵”といっても差支えがありません。
進むべき事業分野に関しては、その決定の良し悪しによって、
後の事業活動の円滑さや実績の程度に差が出てしまう、
非常に重要なものであります。
ドメインに関しての考え方を紹介すると
- 顧客ターゲット(顧客は誰なのか?)
- 顧客ニーズ(顧客は何を求めているのか?)
- 技術・ノウハウ・ビジネスモデル(どのように提供するのか?)
といった考え方になります。
実はこの3つ全てをまとめたものが、「事業コンセプト」になります。
「事業コンセプト」と聞くと、
何となくイメージしやすくなる方も多いのではないでしょうか?
上記にも書きましたがドメインは企業活動の“土俵”となるものです。
という事は、やはりこちらも「自社の強み」や「事業領域」を探し出す手段となるのです。
ドメインの概念である「誰に・何を・どのように」に焦点を当て、
将来の事業領域を検討することで、今後の土俵を考えることが可能です。
またそれは新しい「事業コンセプト」を決めることが出来ます。
自社の方向を定める上で、
ドメインの概念に自社の取り組みや内容を落とし込むことで、
将来の方向性を考えることが可能となります。
・・・少し難しい言葉が続いてしまって、
逆に分かりにくいという声もあるかもしれないので、
とある代表例を紹介します。
某大手コーヒーショップは事業コンセプトに、
「Third Place」という言葉を掲げています。
(検索するとどのお店か出てくるはずです!笑)
これは家庭でも職場でもない、
第3の空間を提供するという考えが元にあるとのこと。
家庭や職場以外の第3の安らげる場所、
そういった場所を望んでいる人たち。
そしてその人たちのニーズを居心地の良い店舗設計や、
気軽に立ち寄りやすい立地などで作り出す。
改めて考えてみるとドメインの概念に沿った手段ではないでしょうか。
このように概念を一つ一つ踏まえていくことで、
新たな事業領域を探し出すことができます。
ただしやはり概念を考えるためには自社の分析が出来ていないと、
考えが出てこないと思います。
マーケティング活動は自社の強みを知り、
どのように活用していくかが鍵となります。
何をするにも自社を知ることが大事だと考えます。