自社サービスの本質を掘り出せ! マーケティング戦略の実践 Vol.20 『VRIO分析』
- 2019/03/20
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実践トコログ自社サービスの本質を掘り起こせ!マーケティング戦略の実践
こんにちは。昨年末振りの小黒です。
2017年5月から始まったトコログですが、マーケティングは今回でVol.20です!
悩んで毎回書いていますが、振り返ると本当に一瞬ですね。
きっとまた今回のように「いつの間にかVol.100ですね~」と報告できるのを目指して、
お送りしていきたいと思います。
さて前回の〆で書いていたように、今回は「VRIO分析」について解説いたします。
「VRIO分析」って、聞いたことありますか?
私はマーケティング活動の際に、実は初めて知りました。
以前ご紹介した「SWOT分析」は、名前に聞き覚えがあったのですが、
こちらに関しては恥ずかしながら、名前に関しても全く知りませんでした。
多くの分析方法の名前は、それぞれの頭文字を取った名前となっていることが多いですが、
VRIO分析も同じようにとある頭文字を取っています。
さて、ここで問題です!
・・・と、いくつか挙げてクイズ形式で答えてもらおうと思いましたが、
結局問題が思いつかず・・・。
問題は出していませんが答えは下記です!
- V:Value 価値
- R:Rareness 希少性(Rarityの場合もあり)
- I:Imitability 模倣
- O:Organization 組織化
「VRIO分析」はこのような意味合いを持っています。
ですが意味合いは分かりましたが、この分析はどのような場合に使うのか。
実は【SWOT分析で挙がった、強みをこの分析で更に考え抜く】際に使用します。
つまりSWOT分析で考えられた、強みは果たして【絶対的な強み】なのか?
それを検討するために使用する分析方法なのです。
それぞれを紹介すると
- Value 価値
その強みは顧客にとって価値のあるものなのか?
- Rareness 希少性
その強みは希少性があるか
- Imitability 模倣
その強みは模倣されにくいものなのか?
- Organization 組織化
その強みは組織化されているのか?
挙がった強みをそれぞれ4つのフィルターにかけることで、
「絶対的な強み」なのかということを分析します。
確かにこの4つ全てをクリアしていれば、
他社に負けない「絶対的な強み」と言える気がします。
逆にこの4つのどれかの事項で引っかかった場合、
そこがウィークポイントであることが判明しますので、
強化しなければいけない内容が分かります。
このように「VRIO分析」は
「SWOT分析」のその先と、より強化すべき点を明らかにしてくれる分析方法です。
マーケティング活動をする上で「絶対的な強み」を理解していれば、
その「絶対的な強み」を中心に据えた、営業活動が行えます。
何度かご説明していますが「自社の強みを理解すること」で、
マーケティング活動はより意味のあるものとなり、
営業活動の成功に繋がるはずです。
皆さまもマーケティング活動をしてみようとお考えでしたら、
「自社の強み」を明確化するために、「SWOT分析⇒VRIO分析」の順で、
実施してみてはいかがでしょうか。