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イキナリナカツガワ Vol.1 『やさぐれ社員の暴走』

せ~の~ひょっこり~!
隙間を見付けてコンニチハ。
株式会社トーコン・総合サポート課の中津川です。

さてさて。不定期更新になってからの第一弾です。
せ~の~ひょっこり~!

って、ひょっこりはんご本人がどうやって登場するのかは知らないのですが(笑)
私はこの掛け声で行こうかな~と思うような、
止めた方が良いかな~と思うような、なんのような(笑)

とにもかくにも第一弾。
今回は、以前『人財化』のテーマの基に寄稿したものの、
「テーマから離れすぎている」
との理由でボツとなっていた過去の原稿を蘇らせることにしました!

ようやく日の目を見るよ~お前さん!
と言う訳で、ゆっくりご賞味くださいませ。


4月18日(木)

も~~~、今日もムカついた!仕事ないし!なんなの!!!
もー嫌だ!

6月3日(月)

今日も仕事がなかった。なんでだ~。
連れてけ~。なんなの~。ムカツク~。

6月7日(金)

はぁ。ホントに辞めたい。辞めたい。辞めたい。
もう疲れた。
もう嫌だ!!!!!


こんにちは!
小3から日記を書き続けている『歩くタイムマシーン』こと、中津川です。

家族や友人たちの様子までつぶさに書き綴っている為、
私に万が一のことが起きた場合は、一緒に処分するようにと、
周囲から強く強く要望されております(笑)

先日、何気なく1996年の日記帳を読み返していたら(読み返すのがまた楽しいのです!)、
入社2年目の私が、冒頭の通り、
ぶつくさと文句を書きなぐっておりました。

暇だ
辞めたい
もう嫌だ
ムカツク
なんなの

のオンパレード。
うん。うん。分かるよ。本当に暇だったものね。
日記帳にぶつけたくもなるよね。

まぁ、日記帳だけじゃなく、上司にもぶつけていたけれどもね。

 

入社当時私は、今の管理部門ではなく「営業推進室」と言う、
なんだか「カッコイイ」名前の部署に所属しておりました。

「カッコイイ」名前の部署で、「バリバリ」働くぞ!と意気込んでいたのですが、、、

あれあれあれ?
なんということでしょう。いつまで経っても仕事がありません。

新入社員研修で、
「手すきになったら『何かお手伝いできることはありませんか?』と自発的に声掛けしましょう」
と習いました。

えぇ。ですから実践してみましたよ。もちろん。

 

私「部長!何か仕事は無いですか?」
部「うーん。ないなぁ~。とりあえず本でも読んでて」

私「部長!この書類作成私がやっても良いですか?」
部「うーん。これは○○さんの担当だからなぁ。とりあえず梱包の本でも読んでて」

私「部長!私もお客様のところへ連れて行ってください!」
部「うーん。梱包現場は男ばかりだし、危ないからなぁ、、、。とりあえず勉強してて」

私「部長!仕事が無いんですけど!暇なんですけど!!」
部「とりあえず、本で・・・」
私「もう読む本もありません!外回り連れて行ってください!」
部「うーん。」

なんて日だっ!!!そう大声で叫びたい!
そんな日々の連続でした。

 

そりゃぁ、新入社員で何も知らなくて、
何もできなくて、戦力にならないと言う自覚はありました。

だけれど!だけど!!けど!!!
来る日も来る日もこんな様子では、イライラもマックスですよ。
辞めたくもなるってなものです。

当時の私は、「怒りでパンパンになった風船」のような状態で、
ちょこっと突いたら、パンっ!と割れてしまうこと必至でした。

 

そして・・・。
本当に弾けたのです。パンっ。どころではなく、ドッカーンと。

それは、その年の忘年会で起こりました。
お酒が入った勢いもあり、
私は同席していた常務(当時)に、感情の全てを直球でぶつけたのです。
渾身のストレート!江川並みの剛速球です。

「常務は間違ってる!若者が辞めるのは、
堪え性がないからじゃない!会社の問題だ!!!」

どうせ辞めるつもりなのですから、
言いたい事は全てぶつけなくてはっ!!!

そんな思いでした。

 

「なんの対応もせず、あいつは我慢が足りないとか。
こっちにも言い分があるんです!それを聞きもせず!!」

顔を真っ赤にして怒りをぶつける私に、
『こりゃ今は話しても無駄だ』と思ったのでしょうか、
常務は背を向けて立ち去ろうとしたのです。

その姿に、怒りが沸点に達した私は
『逃げるんですかっ!!!!』とラスト一球の剛速球を投げ付けました。

 

そこからのことは良く覚えていません。
常務がくるりとこちらに向き直り、何か言葉を掛けられましたが、
ぐわ~んという異次元の中にいるようで、どうにもこうにも思い出せません。

最終的に、その場に取り残された私は、
悔しくてわんわんと大泣きし、先輩社員になだめられながら
帰路につきました。

なんとまぁ、厄介な事でしょう。
気持ちが落ち着くまで付き合ってくださった先輩には感謝しかありません。

 

しかし、懲りないナカツガワは、次にこう考えました。

『悔しいっ!!!!!。このままで辞めてなるものか!』

本当に厄介だし、熱すぎます。冷水を浴びせてやりたい気分です。

その日以来、私は「お伺いを立てる」ことを止めました。
良いと思った事は即実行。
作れると思った書類は、作成して提出。
部長が出掛ける素振りを見せたら、カバンを持って後を追いかける、、、。

今思えば、なんと横暴だったのでしょう。
こんな部下が今いたら、取りあえず私も日記に書きますね。

むかつくー。
なんなのー。
ふざけるな。
と。笑

 

しかしこの無謀で横暴な行動の結果、
自分に「出来る事」と「やっぱり出来ない事」が見えてくるようになりました。

そして、「仕事がない」のではなく、
私には「仕事が任せられない」のだったのだ、とようやく気付いたのです。

若気の至りとはこのことでしょうか。
思い出すと恥ずかしくて、
穴を掘ってでも入りたい気持ちになります。

 

当時のトーコンには、
会社として「若手を育成する」という風土がありませんでした。

そこに不満を感じ、
「もっと良い会社にしたい」「何かやれるはずだ」という思いを抱いたメンバーが、
第一期「拓未会」メンバーとして、風土改革に挑み、
そして今は「全社員の人財化」という大きな理念のもとに活動を行っています。

「最悪な経験」だと思う事でも、それをただ嘆いて終わるのか、
糧として、教訓として新たな一歩を踏み出すのか、それは自分たち次第です。

今の私は、上司と言う立場になり、ストレートボールを受け止る側になりました。
どんな球でも受止める。あるいは打ち返す。
しっかりと対応するのが自分の仕事だと思っています。

 

人財育成は一夜にしてならず。
部下・後輩の小さな意見でもしっかりと吸い上げ、
正面から向き合ってあげる。

その繰り返しが、いずれは大きな風土改革に繋がるのだと思います。

そして最後になりましたが・・・
私の罵詈雑言を背中で浴び続けた当時の常務取締役・・・・
櫻井社長、あの時は失礼しましたー(笑)

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