社員満足を高め組織を動かす!社員を成長させる経営術 Vol.15 『人の育成』
- 2018/12/12
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実践トコログ社員満足を高め組織を動かす!社員を成長させる経営術
『トーコンさんは人が育ちますね』と、周囲の方から良く言われます。
けれど、実は、トーコンと云う企業も、経営者である私自身も、
「人を『育成する』なんて大それたことなど出来ない」と思っています。
何故なら、私だって、トーコンと云う企業だって、人を育成するプロではないですし、
立派なノウハウを持っている訳ではありません。
ただ確かに、「良い人財が育っているな」という実感はあります。
これってナゼなんでしょう?
他の多くの企業と何か違う点があるのでしょうか?
先にも言いましたが、私自身、人を育成しようと思って何かをしている訳ではありません。
ただ『人の成長無くして、企業の成長は有り得ない』と本心から思っています。
そして、『人はなりたいと思う自分以上には成らない』とも。
だから私は、あまり「スキルの向上」に重きを置いていません。
もしも誰かが、本心から自らのスキルを上げたい!と思えば、
ほっぽって於いても勝手にそのスキルを身に着けるための勉強をするはずだ、
と思っています。
それよりも大切な事は、人をその気にさせることではないでしょうか。
私よく社内で言うんですよ。
『人を教育するなんて出来ない。ただ気づきを得る場を提供するだけだ。』と。
気づきを得るためには、環境が変わる事が大切だと思いますし、
何らかの刺激が必要だと思います。
ですから、トーコンは社員を外部研修に出します。
それが高じて、最近では幹部クラスの人に、
海外視察ツアーにも参加してもらったりもしています。
このような思いを持っていますが、
先日聞いた【船井総合研究所元社長 小山さん】の講演には、思わず膝を打ちました。
小山さん曰く『人は気づいた瞬間に成長する』と。正に私と同じ考えだったのです。
私は、人の成長には個人差が有ると思っています。
ですから、短期間でその人の可能性を判断せず、
気づきの場の提供を、手を変え、品を変えて、気長に行う。
その結果、有る時に『ヤル気スイッチ』がONとなり、ポンと伸びる。
あっちでポン、こっちでポン、が重なると、
外部から見て人が成長する会社と見えるのかもしれません。
最初の問に戻るならば、人財育成の秘訣は、気の長さ!・・かな?(笑)