現場主導型な職場へ! 現場を動かすコツ Vol.14
- 2018/10/17
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実践トコログ現場主導型な職場へ!現場を動かすコツ
お久しぶりです。約1年振り、2度目となる日比です。
私が在籍している横浜金沢事業所では、この1年程前から、多能工化に取り組んでいます。
もちろん、今までも多能工化については取り組みを行ってきたのですが、
実際のところ、思い通りに進めることができていませんでした。
当業所は、プラダン(プラスチックダンボール)を加工し、
通い箱や組仕切り、緩衝材等をオーダーメイドで製作しています。
(より詳しい内容はトーコンのプラダン専用HPにてご紹介しております)
これらを加工するための機械設備も多くあり、
機械を扱うスキルの取得は一筋縄ではいきません。
今までは、各機械のスキルに長けた社員が専属で担当している状態で、
俗にいう「属人化」でした。
スキルに長けている社員も60代、70代となり、
組織として中長期的に見た時に、スキルの伝承を行っていかなければ!
ということで、20代半ばの中堅社員を中心に、
計画的に多能工化を行うことにしたのが約1年前。
しかし始めるにあたり、頭で何となくわかってても計画的に実行するのは大変な事です。
例えば最初、多能工化を実施しようとしたのですが、
「今、誰が、何を、どの程度のスキルをもっているか」を、
把握しきれていない部分があったのでした。
そこで以前、研修で習ったことを活かしつつ、
「まずは基本!現状把握から!」ということで、取り組みを始めました。
では、こちらの問題をどのように解決したか、
私は下記の5つの項目の取り組みを行いました。
- 習熟度のレベルを5段階で設定したアンケートを作成
- 自己申告制でアンケートを回収
- アンケートを集計して全体の状況を可視化
- 習熟者の少ない機械から優先的に計画的に人を割当
- 半年毎にアンケートを実施
5つの取り組みを行った結果、
上記に書いていた「今、誰が、何を、どの程度のスキルをもっているか」、
という問題については全て解決いたしました。
改めて実施したことを振り返ると、
①を行った以後、②~⑤をPDCAサイクルで回していった他は、
何も特別な事はしていません。
こう考えると「やはり基本って大事」だなってことです。
また所員がとても協力的に賛同し、実行してくれたのも、
円滑に進められた一つの理由かなと考えます。
このように日々、計画に沿い、各自の役割を理解し、
真面目に仕事を取り組んでくれているこの事業所は、
確実に各自が成長し、「強い職場」になると私は思っています。
これからも基本に忠実に「凡事徹底」し、
「コツコツ」と進めることが「カツコツ」ということで、
更なる「強い職場づくり」に取り組んでいきます。