自立型人材が職場を変える!若手が育つ人材育成 Vol.6 「そもそも」のお話し
- 2017/11/29
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実践トコログ自立型人材が職場を変える!若手が育つ人材育成
5週間ぶりにこんにちは。
必須アイテムはチェックリスト。チェック大好き、中津川です。
皆さん、「旅支度」って得意ですか?
私は、どんな近場の旅でも(それが日帰りでも)、必ず『持物チェックリスト』を作成し、
1回目:カバンに詰めながらチェック(レ点を入れる)
2回目:前日夜に再チェック(蛍光ペンでマーク)
3回目:出発朝に最終チェック(赤ペンで項目を消す)
と、都合3回の確認を行っています。
ええ、、、。
皆さんの仰りたい事は分かります。「そんなに!?」ですよね。
まぁ性分とは言え、時々自分でも面倒で、気が重くなっています(笑)
とは言え、これだけのチェックを重ねると忘れ物をすることは「まず」ありません。
「絶対じゃないんかいっ!」という突っ込みが、
なんだか遠くから聞こえた気もしますが、
時折、『そもそも必要な事を理解していなかった』為に、
リストアップされず、持って行かなかったという事があるからです。
つまりは、
チェックすることが主眼となってしまい、「そもそも」そこへ何しに行くのか?
が抜けてしまっていた訳ですね。
いやぁ、『本末転倒』の意味を、日々体感中でございます。
さて、職制定義を定め、
考課項目の策定に取り掛かる段まで前回お話をさせていただきました。
考課項目の設定においても、
「チェックする為の項目」抽出では意味がありませんよね。
どのような人物を目指しての考課項目なのか?
社員各自が日々努力している部分をきちんと見てあげる事ができているか?
自社にとっての「そもそも」がそこに据えられていなければならないと思うのです。
ところで、皆さんの会社では考課項目を幾つ定めていらっしゃいますか?
当時のトーコンでは、一般社員向用で10項目でした。
項目数としては妥当なラインかもしれませんが、
如何せん各評価軸が大変曖昧なものでした。
例えばこんな感じです。
-----------------------------------------
考課要素/仕事の量
着眼点/仕事の量の多少はどうだったか
-----------------------------------------
はてさて。「仕事の量の多少」ってどういうことでしょう?
そして、「どうだったか」という問いに対して、
SからDのアルファベットでどう判断したらよいのでしょう?
今さらながら、もやもや感の残る考課表であったと思います。
また他にも、以下のような不満の声が挙がっていました。
- 分かりづらい文言が多い
- 考課項目が仕事実態とかけ離れている
- 基準となるレベルが分らない
- 上司からの一方的な評価のみで、自分自身で自己達成度をアピールする項目がない
当時の考課表、もうズタボロです(笑)
そこで人財化委員会では、これらの不満項目に対して、一つずつ修正対応を試みました。
例えば、先ほど例に挙げた項目に関しては、
【旧】仕事の量の多少はどうだったか
↓
【新】仕事を溜める事なく迅速に処理できたか?
といったように。
どうでしょう?旧項目と比べると、評価の軸がハッキリしたように感じませんか?
社員各自が、求められている事柄や人物像を明確に理解できること。
これが当時、人財化委員会が考えた「そもそも」だったと言えると思います。
この点を軸に、具体的には以下のような取り組みを行いました。
- 既存評価表を基に評価項目の精査を行う
- 追加項目・削除項目の検討
- 職制別に求める人物像に差(変化)を付ける
- 全ての項目で評価は0~5点の範囲内でつける
- 項目ごとに「重み」に差をつける 他
各職制の考課表には、前回お話しした「職制定義」も掲載し、
あるべき姿はこうですよと「見える化」を図りました。
また、その他の「不満の声」に対しても、出来得る限りの対応を行いました。
さぁ、あとは皆さんの日々の努力を、上司が「見て」「気付き」「正当に評価する」だけ!
そう。ここでようやく「チェック」が登場する訳です。
チェックリストだけあってもダメなのです!
なんのためのチェックなのか?
何を目指した考課なのか?
皆さんも、ぜひ一度、自社の「そもそも」を考えてみてください!
次回は、いよいよ中津川担当分の最終回!?『未来予想図Ⅱ』です。
お楽しみに~!
追伸:前回予告とタイトルに相違があり失礼致しました・・・