社員満足を高め組織を動かす！社員を成長させる経営術 Vol.5 『【風通しの良い風土づくり】のために Vol.2』

さて、前回に引き続き、風通しの良い風土づくりのために何をやって来たかPartⅡです。

現在のトーコンの風土の土台になったのは、やはり【拓未会（たくみかい ）】ですね。

拓未会は以前から私のブログに何度も登場していますし、
 「良い組織風土が会社を変える！トーコンの風土醸成術！」のブログも
拓未会が担当していますから、皆さまご存知かと思います。

トーコンの風土醸成術Vol.1にて現議長より拓未会の目的と活動が紹介されていますので、
現在の状況をお知りになりたい方はそちらをご参照ください。

ここでは、そもそも何故拓未会を発足させたのかをお話いたします。

 

今をさかのぼる事24年前の1993年のある日、私は当時の社長である父に呼ばれました。

バブル崩壊後各企業が採用を絞り『就職氷河期』との言葉が
マスコミに喧伝されているさなかです。

社長曰く『これだけ大学生が就職に困っている。
ウチも現状は将来のお前の片腕となる幹部候補が居ないから、
ここは一つ大卒の採用をしてみようじゃないか』

この一言で、まったく新卒採用経験のない私が担当者となり、
約5年間掛けて大卒者を中心に新卒採用を行うこととなったのです。

いくら氷河期とは言え、やはり新卒者には会社を魅力あるものとして見せ、
夢を提示しなければ入社希望者は現れません。

そりゃ、有る事ない事、
決してウソではなくとも色々と小さなことを膨らませて、学生さんに見せました。
（ハイ、今のトーコンはウソをつかない！がモットーです。
決して当時のような事はしておりません！！その時に入社した人、ごめんなさい）

でも、入社し配属となれば、あらゆる会社の現状は見えます。
当然、彼・彼女らはそのギャップに直面し、苦悶しました。

更に受け入れ先の各事業所に於いても新規大卒者を育てた経験もなく、
また職場の先輩も大卒者の新人にどう接してよいのか困惑しておりました。

それやこれやで採用担当である私にはさまざまなクレームが入りますし、
大変残念なことにせっかく採用した新卒者の離職も出ました。

 

そこで私が考えたのが、
各職場に孤立している新卒者を一堂に集めるプロジェクトを立ち上げる事でした。

 

しかし、ただでさえ孤立しがちな新卒者です。
新卒者たちだけの集団とすると、結局職場に戻るとまた特殊な目で見られてしまいます。

そこで、各職場で評価が高い中途採用の若手もメンバーとして選出することとしました。

その時のお題目が『仮称　トーコンの未来を考える会』です。

『これからのトーコンを創るのは君たちだ！』
『トーコンの未来を君たちが中心になって考えてくれ！』
と集まったメンバーに思いのたけを伝えました。

この思いに応えて初代メンバーにより命名された会の名前が、
自らトーコンの未来を切り開くとの意味を込めた【拓未会】です。

この発足が2003年。それからメンバーは入れ替わっていますが、
14年経った今でも拓未会は続いています。

一生懸命、自分たちが好きと思える会社像を探った初期メンバーは、
現在の当社の部課長となっています。部課長全員が初期メンバーです。

更には、拓未会に所属したメンバーが主任・副主任・班長として、
それぞれの職場をけん引しています。

拓未会メンバーは、それぞれの現場を離れ、
『どのようにしたら、何をしたら、トーコンに帰属する人たちが良いと思える会社となれるか』
今でも月1回半日、これをテーマにメンバー同士で意見交換をし、
その具体策を立案し、実施しています。

現拓未会メンバーを含め活動した社員は28名を数えます。
拓未会活動を通じて培った会社への思いが脈々とトーコンの風土として息づいている。
私はそのように感じています。