自立型人材が職場を変える!若手が育つ人材育成 Vol.5 人はパンのみにて生きるにあらず!?
- 2017/10/25
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実践トコログ自立型人材が職場を変える!若手が育つ人材育成
5週間ぶりにこんにちは!
座右の銘は『備えあれば憂いなし』。備え命!の中津川です。
今週は、季節外れの大型台風の直撃から始まりましたが、皆様の地域では
被害など無かったでしょうか?
当日の朝、全身雨合羽姿で登場した某社員の姿に、「備え」の大切さを
実感した中津川です。
さて、前回はクレド制定と名札・名刺の配付を行ったところまで
お話をさせていただきました。
今回はいよいよ本題!?の「評価制度の改訂」についてです。
皆さんの会社では、どのような評価制度をお使いでしょうか?
各企業様、オリジナル且つ様々なスタイルのものをお使いのことと思います。
さて、トーコンはと言いますと、一体いつから使っているのか定かではないほどの、
古くて、分かりにくい文言が並ぶ、『使えない』考課表を使っていました。
『使えない』というと、とても辛辣に聞こえるかもしれませんが、
本当に『使えない』考課表だったのです(汗)
一体どんな点がダメだったのか挙げてみましょう!
(!マークを付けて勢いよく話すことでもないのですが、、、)
- 第一次考課者(本人)と第二次考課者(上司)との評価点基準が異なっており、ややこしかった
⇒一次はS~Dの段階評価、二次は1~20点の点数評価 - 着眼点が曖昧で判断しづらかった
- 賞与時には考課不要の「能力考課」部分が、一番項目数が多く、
昇給時には少ない項目だけで判断がなされていた
etc.
危ない危ない。入力の手が止まらなくなるところでした(笑)
と、まぁ~とにかく『使えない』考課表だったのです。
社員から不満の声も多く、皆さんの納得度が高まる評価を行うためには、
大幅な修正が必要でした。
そこで人財化委員会ではまず、「職制定義」の見直しと明確化を行うこととしました。
各階層に求める人物像をまずハッキリさせなくては、
どのような軸で評価すべきかも決められませんものね!
職制の区分は以下の通りとなりました。
- 契約社員とは
- 社員とは
- 班長(副主任)とは
- 主任とは
- 課長(所長)とは
- 部長とは
これまでの自分たちの経験や、またこうであって欲しいと言った思いを文章にし、
繰り返し繰り返し、ひと項目ずつ検討を重ねました。
ここで「社員とは」の項目をチラリとお見せしましょう。
『社員とは』
- クレドを実践し、他の社員の模範となる
- 上位職の指示が無くとも、自己の仕事においてはQCDSを守る
- 他の者へ、自己の日常業務の指示・教育を行う
- 自己の仕事をより良い状態にするため、常に考え、改善を図る
- 自己の日常業務以外の部門内業務を理解し、上位職の指示の下で遂行する
- 小さな業務単位におけるリーダーとし、数名の社員への指示・指導を行い業務を遂行する
チラリと言いつつ全項目を掲載してしましました(笑)
この様に、他の階層に関しても5~7項目を設定し、
この定義を査定考課表にも掲載することで、
「会社が求めている人物像」を明確にしました。
「自分に求められている役割」がハッキリとしていれば、社員の皆さんの
頑張る基となり、方向性が定まりやすくなると考えたためです。
また同時に、各自が該当する職制だけではなく、
全階層の定義をオープンにすることで、
「自分は主任だから、班長までの定義は出来ていて当たり前なのだな」
「課長になるとこんな事柄を求められるのだな」
といった、気付きや未来像を描く事が出来るようになれば、との思いもありました。
中には「マズイ、、、出来ていない、、、かも、、、」と焦る人も居たかもしれません。
んっ?
・・・・・スミマセン。私のことでした(笑)
とにもかくにも、考課項目を決める為に重要となる、「職制定義」が確定しました。
さ~次は各階層の「考課項目」の抽出・設定です。
「マズローの欲求5段階説」によると、一番高次な欲求は「自己実現欲求」であり、
『自分の能力を引き出し、創造的な活動がしたい』と思うことなのだそうです。
このような考えを社員が欲するようになるためには、
安定した職場を提供する事で「安全欲求」を満たし、
共に進んでいく仲間を作る事で「社会的欲求」に応じ、
ちゃんと認める・評価することで「承認欲求」に応える必要があります。
「人はパンのみにて生くるにあらず」。
自ら望む方向へ進んでいかずにどこへ行く~!!
むむむ。これはなかなかの大仕事です。
社員皆さんの気持ちを受け止め、きちんと「見て」あげること。
「評価」してあげること。
シンプルですが、完璧にやり遂げるのはなかなか難儀な事です。
「難儀なこっちゃな~」とお茶をすすっている場合じゃありません!
さあ、どうする人財化委員会!!
さあ!
さあ!!
次回は、「因果応報とはこれ如何に!?」。
どうぞお楽しみに!