自立型人材が職場を変える！若手が育つ人材育成 Vol.3『輝きながら』

前回のメルマガを読んだ友人から「全体的に昭和の香りがプンプンするね」
と言われた中津川です。5週間ぶりにこんにちは。
「昭和の香り」は褒め言葉。そう捉える事にしております！

さて、Vol.2では「幸せづくりの大項目」3点を決定したところまでお話しいたしました。
大項目が決まれば、次段階は「中項目」、さらには「小項目」と、
どんどん細分化していくのがセオリーですよね。
我々もそれに倣い、実行項目ともいえる「中項目」の抽出に掛かりました。

『中項目』とは、最終目的である『大項目』を実行する為に必要な、
様々な要素（実行項目）を指します。

私達が「幸せづくり」の大項目に据えたのは、以下の3点でした。

　1.息子娘を入れたいと思える会社
　2.潰れない会社
　3.一人ひとりが活き活きと輝ける会社

さて、皆さんなら上記大項目に対し、
どのような実行項目が必要となってくると考えますか？

 

「2.潰れない会社」は簡単かもしれませんね。
（えぇ。実行できるかはもちろん別問題です、、、）
企業規模拡大、業績アップ、それに伴う人材採用etc.
どちらの会社様でも、必ずや取り組んでいる事だと思いますので、
こちらの詳細は省かせていただきます。

さて、残った2項目に対する中項目を抽出するということが、
私達「人財化委員会」の最初の壁となりました。
ドーンと。厚く。うんと高い壁でした。

私自身はどちらかと言うと、「壁があったら脇をすり抜けてしまえ！」という
機転の利くタイプ（決してズルいタイプではありませんっ！）
なのですが、残念ながらこの壁には「脇」がありませんでした、、、。
という訳で、正面から、力いっぱい、ガツンとぶつかる事となった訳で、、、。

 

私達が最初に取り組んだのは「3.一人ひとりが活き活きと輝ける会社」の項目。

はて？「活き活きと」？「輝ける」？？
なんとなく収まりの良い言葉ではありますが、
よ～く考えると、実はなんとも曖昧ではないですか！！！

綺麗な言葉でまとめてしまった自分たちに、若干腹が立った訳で、、、。

♪輝きながらぁ～♪
という歌が昔ありましたが、輝きを放つ瞬間とはいったいどういう場面なのでしょうか？

♪答えは風の中にある～♪
と歌った方もいましたが、そんなに風に吹かれてばかりもいられません。

そこでいま一度立ち戻ったのが、経営理念の『幸せづくり』の観点です。
皆さんは、こちらの言葉をご存知でしょうか？

「人間にとって必要なものは、
　人に愛されること
　人にほめられること
　人の役に立つこと
　人から必要とされること」

日本理化学工業株式会社という、
ダストレスチョーク生産・販売で国内最大シェアを持つ企業様で
大切にされている言葉です。

積極的な障害者雇用で、度々メディアにも取り上げられていらっしゃいますので、
ご存知の方も多いのではないでしょうか。

この言葉には、私たちも大変感銘を受け、「人財育成の基本」として常に念頭に置いており、
今回もこの言葉からヒントをいただきました。
そして、

・必要とされ
・誰かの役に立ち
・そしてその点をしっかり評価してもらえる（褒められる）

上記3点を実感・経験できる項目として以下のように設定しました。

＜大項目＞社員一人ひとりが活き活きと輝ける会社

【中項目】
1.仕事にやりがいをもたせる
2.仲間意識を持てる環境をつくる
3.個人（の特性）に合わせた仕事を提供する
4.個人の能力・個性・長所を見抜く

個々に合わせた仕事を適正に配分する事で、
自分が必要とされており、役にたっているという
実感を得てもらえるのではないかと考えたのです。

実はここでサラっと登場した「しっかり評価」の部分で、
この先にどえりゃ～目に合うのですが、
そのお話はまたいずれ、、、ということで。

 

さて。最後の一つ。「息子・娘を入れたいと思える会社」に関してです。
（当時）まだ若輩者であった我々、父の気持ち・母の気持ちを懸命に想像し、
以下のように抽出しました。

1.人格・品格の形成が出来る会社である
2.能力を高める事ができる会社である
3.地域に根付いた社会的知名度のある会社となる

「品格」や「地域」など、なかなか大きな範囲の言葉が出てきてしまいました。
自分たちが生み出そうとしているものが、
自分の手を離れ、遠くへ飛び立って行きそうな、
大きく羽ばたいていきそうな、そんなワクワクと不安感が入り交ざる不思議な感覚になりました。

でも、本当に羽ばたけるかどうかは、これからが勝負です。
いま一度、ふんどしを締め直して行こうではありませんかっ！！！（※）
（※）中津川は一応女子故、ふんどし着用の経験はございません！

 

中項目が決まれば、次は更に細分化した「小項目」の確定です。
具体的に、どのような事柄で実行・完了させていくのか？
ここでの検討と設定が、目標達成の度合いに大きく影響するといっても良いでしょう。

小項目に関しましては、全てを列挙すると行数ばかり取ってしまいますので、
各項目の一部のみを記載させていただきます。
もう少し詳しい内容をお知りになりたい方がいらっしゃいましたら、
アウトラインを共有させていただくことは可能ですので、ご連絡くださいませ。

＜大項目＞社員一人ひとりが活き活きと輝ける会社
＜中項目＞1.仕事にやりがいを持たせる
＜小項目＞1-1.仕事の意味・意義を伝える
　　　　　　　 1-2.日々の目標の確認と達成に対する評価
　　　　　　　　　　・
　　　　　　　　　　・
　　　　　　　　　　・

＜大項目＞息子・娘を入れたいと思える会社
＜中項目＞1.人格・品格の形成ができる
＜小項目＞1-1.整理・整頓・清潔・清掃・しつけ（5S）の教育
　　　　　　　 1-2.周囲に対する感謝が出来るようにする
　　　　　　　　　　・
　　　　　　　　　　・
　　　　　　　　　　・

このようにどんどん絞り込んでいく事で、
「今、何をすべきか」が見えてきます。

とても時間のかかる作業ではありますが、
人材育成の基本となるべき重要な工程ですので、
ぜひ皆さんの会社でも、じっくり腰を据えて取り組んでいただけたらと思います。

 

さ～て、次回の人財化員会さんは～
　「クレドをくれよ」
　「昔の名前出ています」
　「名前はまだない」
の3本でお送りいたしまーす。